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劇団レトロノート「今日、秋晴れスル。」@劇場MOMO [観劇日記]

昭和から続く、レトロな喫茶店が主役。
劇場に入ったら、舞台セットが素敵で、レトロな異空間に引き込まれました。
1番前の席で、デカイ面して座り[わーい(嬉しい顔)]、1人1人の芝居をしっかり見て勉強しつつ、
楽しませてもらいました。
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もうすぐ閉店する喫茶店に集う人々を描いた過去と今。
小劇場らしい役者さんの熱さとか一生懸命さが伝わり、温かい気持ちになれました。
みんなで歌詞を繋げて歌うシーンは特に好きな場面。
見せ場ですからね。
マスター役とか、弟役とか、歌手役とか、
でかくてアンジャッシュの片方に似ているアルバイト役とか、
FANの役、マネージャー役、音楽の先生役、・・・なんか、みんな面白かった。
最後の歌声喫茶は、温かくて、優しいカフェで。

みゆき役。
その独特のオーラ、好きです。
脚本上、どうなっているのか分からないのだけど、存在説明が足りないね。そこが惜しい。
もう少し、幽霊なのかタイムトラベルしてきたのかを強く押し出しても良かったような気がする。
「なぜ、今、ここにいる(現われた)のか?」が明確じゃないから、
彼女の存在が勿体無かったかな。

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昭和芸能社公演「長靴のロミオ」 @ 新宿スペース107 [観劇日記]

前から4列目。
頭が邪魔しないように、配慮された客席配置。
折込に全て目を通した。
けっこうチラシ好き。
今回で、この劇団さんの公演は3回続けての観劇。

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劇場に着くと、出演する役者が物販して、客入れまでやる姿勢に感動する。
余談だけど、A-nと似ている。
A-nの場合は、舞台上でウォーミングアップまでしながらのお出迎えだから、少々違うか。

インパクトのあるオープニング!
最初から、勢いのある演劇公演だった。
ダンスは、ホント、相当稽古をしたのだろうね。
素晴らしい、いや素晴らし過ぎるダンスに魅了された。
「チーム月島」のショートコントには思わず爆笑したし。
いわゆる三段オチのパターンが完璧。その間に狂いがない。
笑いに関して言えば、幾つか勿体無いシーンがあったかなぁ。[わーい(嬉しい顔)]
狙いがばれると、笑えない。そういうもんだ。

ラストで、世の中を語る牛丼屋の息子の台詞に、「現実」があって。
女同士のライバルが過去を振り返る台詞には、夢を実現にさせられなかった負組みが
なんか格好良く思え。
好きなことをやって、一生懸命生きているって格好よくて。
虚栄のためにやるのではなく、好きで、好きなことをやり続けることの格好よさ。
負け組のはずが、実は勝ち組よりも格好よかったり、逞しくみえたりする。
虚栄に支配された者と負け組の切ない関係性が見えた時、心が動いた。

この板の上にいた人たちと劇場のお客さんが、自分がどちらにいるか考えたはずだ。

しかし!


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ヨーロッパ企画27回公演「ボス・イン・ザ・スカイ」 @ 青山円形劇場こどもの城 [観劇日記]

今、演劇界注目の大阪の劇団。
同志社大学の演劇サークルが母体だそうで。
本公演が初めての観劇だが、名前は幾度と聞いていて気になっていた。

この劇団の舞台「サマータイムマシンブルース」は、「踊る大走査線」や「UDON」の
本広克行監督によって映画化され、
11月には、またもや本広克行監督によって「曲がれ!スプーン」が映画化されるらしい。
長澤まさみ主演で。
天下の本広監督が映画化をするレベルの舞台。
期待は膨らむ。

今回の舞台は、上空で戦うドラゴン戦士という架空の人々のよく分からない話だった。
EURO-015.jpg    笑いどころは、ラーメンの小池さんやある会社にクレームを
入れるところなんか、かな。
ロックフェスに行こうとしていた娘さんの登場とか意味が分からなかった。
だけど、日常会話がすごーくリアル。
台詞という感じがしないのはすごいと思った。
山脇唯さんが可愛いかった。

個人的には、今回はハズレかな。
次に期待だ。
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作:チョ・ガンファ 翻訳:木村典子 演出:鐘下辰男「狂ったキッス 接触への熱望」 [観劇日記]

開催中の「第1回 日韓演劇フェスティバル」、2週間前は「ちゃんぽん」を見たが、
今回は、日本演劇界の気鋭・鐘下辰男が演出する「狂ったキッス」を観劇した。
衝撃的な内容で、その素晴らしい舞台に言葉が出ない。
かたちの分からない愛に飢え、人生における興味に飢え、性に溺れていく人間模様が見事に
描かれていた。
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妹が言う。
「何がしたいか分からない。いろいろ興味があるけど何をやっていいか分からない。すぐに
飽きちゃうんだもん。」
兄は怒る。
「少しは、1度決めたことを根気よく続けてもみろよ!」
印象に残った台詞のやりとり。自分に言われてるような気がした。

探偵の職を手にした兄は、自分の恋を失い、人妻にも捨てられ、「別れ方」に自分の正義を
押し付ける。お前が悪い。避難されるのはお前だ。キレイな物語でも考えていたのか?
卑猥な言葉を浴びせる。
娼婦になった妹を見つける衝撃のラスト。

都会で生きることの苦悩。孤独への恐怖。何でもいい愛に飢える人々。ここには、
都合のいい愛にしか興味のない人々が描かれている。現代の愛への警笛でもあるようで。
孤独な社会を反映した傑作だった。

鐘下演出の毒。心の奥底に潜む欲望。この演出が実に素晴らしく、役者の肉体美に
感動した。
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勇壮淑女第3回公演「チキュウノミカタ」@中目黒ウッディシアター [観劇日記]

女性だけがキャスティングされる珍しい劇団。
今回、初観劇。15名の女優が狭い舞台空間を所狭しと暴れまくった。
作・演出は、「あいのり」の金ちゃんこと金沢知樹。
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正義の味方と悪の怪物。
地球に存在する2つの生き物の対立と融合。
お互い敵対する必要がないと宣言するあたりから、妙な感動を覚えた。
ダンスシーンも息ピッタリ。
女性だらけの稽古場とはいえ、プロ意識の高い人たちが集まったんだと思う。
カーテンコール中に目に涙を浮かべている女優さんもいた。
楽日だからか、余計に感極まったのかもしれない。
稽古場が舞台に出る。そう思った。
             シアター.JPG
3日連続観劇終了。
今月は、あと1本か2本かな。日韓演劇フェスティバルと???。


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MEN’s WORK「こもれびの中で2009」@文化学院講堂 [観劇日記]

元モー娘。の小川麻琴、Erina、伊藤久美子というTVや映画で活躍中の若手が舞台初出演。
物語には、それほど期待してはいなかった。
比較的安い舞台公演。間近でスターである彼女達が観られる。
ミーハーにはたまらない。
次の滝野川公演では「握手会」があるらしい。
羨ましい。
「ダンス」はさすがに巧く、見応えのあるものだった。
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作:ユン・ジョンファン 翻訳:津川 泉 演出:森井 睦 「ちゃんぽん」@あうるすぽっと [観劇日記]

「第1回日韓演劇フェスティバル」が池袋のあうるすぽっとで開催中。
あと、2回程足を運ぶ予定だけど、
今回の「ちゃんぽん」は、想像以上に面白かった。
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笑いどころあり、悲しみあり、韓国の1980年代の光州事件を描いた快作だ。
韓国の内部紛争を描いているので、ずっとテンションの高い状態が続き、
軍人まで登場すると、緊張感が増す。
ごく普通の兄妹が巻き込まれる悲劇。
愛する妻を失う悲劇。
この脚本が優れているのは、コメディとシリアスのバランスが取れていること。
バカ笑いは涙に変わる。衝撃の優しく切ないラスト。
目が離せないまま2時間。
久しぶりに優れた芝居を見た。
以前、WSで知り合った人が通訳で参加されているようで、再会が楽しみだ。
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シス・カンパニー公演「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」@シアタートラム [観劇日記]

女優4人の楽屋を舞台にしたお話。
清水邦夫の傑作戯曲を生瀬勝久が演出。
出演は、渡辺えり、小泉今日子、村上希美、蒼井優。
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実力派女優達からエネルギーが溢れる舞台だった。「マクベス」や「かもめ」の台詞が飛び交い、
その難しい台詞を難なくこなしていく。設定が「楽屋」で、本番前の女優達を描いているのだけど、
役への執念や死んでも尚、役者への渇望が消えない女優業への愛着・執着が恐ろしい。
「私の役を返して。」と蒼井優(女優D)が迫る場面は、狂気のようで。
楽屋に潜む幽霊となった女優2人(渡辺えり、小泉今日子)は、来ることのない出番を待ち続け、
化粧を続ける。

個人的には、「マクベス」の将校を芝居のWSで練習読みしたことがあるのだけど、素読みで
さえも、読むことができず、悔しい思いをした。それを、劇中劇で完璧にこなしてしまう
村岡さんを初めとする出演者に敬意。これが、7000円の舞台だ。


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新宿芸能社サヨナラ公演「新橋フロリダ」@新宿SPACE107 [観劇日記]

前回公演で、「本気を出す」と言っていた予告編。
今回公演では、「次回こそ、本気を出す!」という予告編。
2時間、客を飽きさせない点においていえば、3000円の価値がある舞台だ。
2時間、もたせるって、実はすごいことなのだ。
先日見た、○●の麦茶に比べればはるかに面白かった。失礼発言すいません。
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10月のスペースゼロの公演で羽原さんの作品に感動して、11月に初めて劇団公演を鑑賞。
その時の作品は、新国立劇場で観月ありさが主演した「歌の翼にキミをのせ」の劇団版。
今回は、新作を鑑賞した。
舞台は、昭和40年代の新橋のキャバレー「新橋フロリダ」。
ストーリーは、分かるような分からないようなで、2時間弱。踊りが多く、そのせいか時間が
経つのが早かった。笑いどころも爆笑まではいかない。ストーリーに言及すれば、役者の
目は涙目をしているのだけど、感情が伝わってこないから泣けない。踊りの稽古に相当の
エネルギーを費やしたのだろう。
残念ながら、この物語で伝えたい意味(メッセージ)は、よく分からなかった。
演劇というのは、そういう意味を考えず、純粋に楽しめればそれでいいのだけど、
すごく勿体無い。踊りが素晴らしい分、もっとスートーリーラインも大事にして欲しいと思った。
僕が見た限り、笑いどころは、3箇所だけ。
「革命的ハゲ」というところは狙いだね。
「オカマのカミングアウト」は10月のオーディションプロジェクトの話しに似ていて、それを
見ていた人なら必要以上に笑えたかもしれない。

「あれ?ここ音入らないの?」というのは演劇的で、どちらかといえば、こういうのを
大事にして欲しい。先に音を入れて、オカマがカミングアウトしてバカにされている。
次に新しい人がカミングアウトする⇒音が入らない⇒すごい溜めて「あれ?音響さん?」
でもいい訳だ。しつこいくらい引っ張っても面白かったと思った。自分ならそうした。

18時05分に開演、いつのまにか20時になっていた。ダンスは最高に素晴らしかった。
最後は、演劇界震撼の男子シンクロナイズドスィミングでフィニッシュ。

次回公演、本当に本気か?
また観に行こうかな!?


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劇団昴公演 黒岩亮演出「親の顔が見たい」 @ シアターサンモール [観劇日記]

迫力のある芝居。面白かった。
「12人の怒れる男」を彷彿とさせる密室討論劇。
自分もこの会議の中にいるみたいだ。
イジメがあったのか、なかったのか?
「なぜ、ミチコちゃんが死んだのか?」を加害者と思われる娘の親と先生が
徹底的に討論する。
誰の責任?先生の責任?本人の責任?加害者の親の責任?
被害者の親は、娘の非を認めようとしない。認めても、主犯じゃないことを強調する。
先生の言葉が、妙に心に響いた。
「あの子たち、反省なんかしていないんです。普通なんです。早く帰りたい。
あー死んじゃったの。ピザ取って。お腹空いた。葬式は制服じゃなきゃダメなの?」

親達の事情。

私立中学という設定よりも、高校の方がリアルな気がした。
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=物語概要=
都内カトリック系私立女子中学校会議室。そこに、集まる数人の父兄達。
彼らは、いじめ自殺死した子供の遺書に書かれていた、いじめ加害者の親たちである。
それぞれ、年齢も、生活環境も、職業も違う親たちは、身勝手な事情から我が子を
庇護する事に終始する。怒号飛び交う会議室。
子供達のいじめを通して、それぞれの親たちの「顔」が浮き彫りになる。
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