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下北沢演劇祭で、KAKUTA初観劇 [観劇日記]

KAKUTA 15周年記念公演第3弾『Turning Point -分岐点-』
KAKUTA.jpg 上手い。巧い。面白い。
頭から面白い。
脚本家がリレー方式で1本の作品をつなぐという実験的芝居ではあるけれど、
最後にしっかり繋がった。
誰かを意識した自分の人生を振り返る。
あなたが、私からいろんなものを奪う。
背伸びしてしまう生き方、自分に恥じてしまう。見栄とかね。
友だちってなんだろう。
お互い変化しながら、戻れないと思っていた場所に戻ってきた。

また、始めよう。
過去から現在へ。そして、未来へ。

桑原裕子の天才的な芝居。笑い。ユーモア。劇場で久々に爆笑した。
こりゃ、すごいわ、才能あるわ。脚本家や演出家としても人気だけど、
役者もやらなきゃもったいないな。
若手演劇人の登竜門とされる「ラフカット」から生まれた人たちー。
数少ない成功者の1人だね。
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今日は中野ザポケット [観劇日記]

劇団勇壮淑女の第6回公演「もっとその時はロマンティック」。
女性だけの演劇集団。
ベテランから若手まで幅広い女優陣から放たれるエネルギー。
笑いどころいっぱい。
元気をもらった感じ。
相原さん、お疲れさまでした。なんとか中野まで足を運べました。
flier_06.jpg
Q印象に残った人?
きぬさやを演じてた人。めちゃめちゃ笑いのツボ知ってるわ。
テンション落差法。ほかの役者と違う個性(落ち着いている、周りに合わせない)を出す
ことで、面白い人に見えてしまう。ちびまる子ちゃんで言うと、野口さんみたいな感じかな。

Q恋人にするなら?
この中なら、朝美役が一番かわいい。公演後にロビーで見かけて握手したいと思った。
そんな勇気はなかったけどさ。
スターダストの栗田萌も売れる感じだけはするな。
だけど、可愛いだけじゃ許さない劇団の厳しさが見えた。

Q3800円の価値?
どうだろうね。作風という個人の好みにもよるだろうけど、
そうでなくても前から2列目だったし、個人的には満足できたかな。
ちょいと強気な値段な気はした。


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下北沢演劇祭2012 [観劇日記]

星の街‥
それは地球から遠く離れたネパンタール星にある小さな街。
我々人間と姿形はほとんど変わらない人々が、ささやかな毎日を送る街。
そんなネパンタール星にひとりの女がやってくる‥‥。
星の街の花嫁.jpg
東日本大震災からまもなく1年。
ひとは何を信じればいいのか、何を行えばいいのか‥‥
答えのない問いに、かすかな希望の光を見出せたら‥‥
演劇の街、
演劇の聖地、
毎年開催される演劇祭。
今夜は、北沢タウンホールで「星の街の花嫁」を観劇させてもらった。
新百合ヶ丘というところで活動する川崎市民グループの公演ということで、
見る前から過剰な期待はしていなかった。値段も手頃だし。
しかし!
地球ではないという設定が!ファンタジーな空間を舞台にした芝居が!
自然と描かれていて、そこに無理がない、
終わってみれば、十分満足できる、希望の持てる音楽劇に仕上がっていた。
脚本力然り、演出力然り、そして出演している役者力然りなのだ。
市民劇団とはいえ、相当鍛えているということが分かる。
音楽劇なので、「歌」や「挿入曲」が多分に使われているのだけど、優しい旋律で、
耳への残りが心地よい。物語とかけ離れた曲ではなくて、
これしかないだろうというくらい、物語にマッチしていた。

「結婚は、周りの人を幸せにすることがこの星のルール」
「希望の持てる人は幸せだ!」
この2つの台詞は、印象に残った。


残念だったのは、客のマナーの悪さかな。
まずは真後ろの客。
小さい子連れで来て、飴を食ったり、袋を開けたり、鞄のファスナーを開けたり閉めたり、
子どもがやたらと母親に質問していたり、椅子で変な音を立てて遊んだり、
集中力を削がれた。
それから、舞台のカメラ撮影の準備をしている音。
加えて、遅れてくる客の足音や何かにぶつかった音。
こういう市民劇団の公演ということで、初観劇の人もいただろうけど、マナーは守ろう。
演じている役者には失礼なこと。
お金を払っているとはいえ、TVや映画じゃない、同じ空間にいて、
お客である我々も一緒に舞台を創り上げているのだよ。
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第2回日韓演劇フェスティバル 「トンマッコルへようこそ」@アウルスポット [観劇日記]

2年前の日韓演劇フェスティバルでは、「ちゃんぽん」、「狂ったキッス」という2作品を
拝見した。
舞台レベルの高さ、メッセージ性の強さは、今でも記憶に残っていて、
今回も期待して足を運んだ。
ind_ph120117.jpg
予想通り、それは優れた上質の舞台だった。
演劇で、実験的要素な芝居というのも歓迎するけれど、このような壮大な舞台セットで、
きっちりとした「『物語』が見たい」自分には、刺激的な公演だった。

まさか、脚本家のチャン・ジンが緊急来日しているとは思わず、サプライズ登場に興奮し、
アフタートークで彼の話を聞けたのは貴重な時間だった。今日だけのようで、
ちょっと得した感じがしたし、韓国の大物脚本家の姿を生で見られて非常に幸せだった。
是非ね、韓国のソウル・大学路で、韓国小劇場の演劇を見てみたいと思った。
ph_120127_l.jpg
さて、作品だけど、
映画のプロットを読んだだけで、泣ける感じがして、その予感通り、
泣ける舞台に仕上がっていた。
1950年代の朝鮮戦争時、戦争を知らない村で起きた不思議ともいえる、奇跡的な
心温まる交流を描いた作品。
娘の回想録で綴られていく展開。

・敵同士が自己紹介し、握手した瞬間
・連合軍から村人を救った瞬間(流れ弾でイヨンが死ぬ)
・ラストで村人と敵同士が一緒に写真を撮るシーン(冒頭へ繋がる)
これら3つの場面が、脳裏に焼きついたまま。

戦争の前に、人は人である。
今なお、緊張状態(休戦)中の朝鮮戦争。
「トンマッコル村」は、こうした緊張状態が続く今、韓国人が求める理想郷なのだね。

笑いと涙に満ち溢れた2時間だった。
トークの中で分かったのだけど、演出を担当された劇団・桟敷童子の東さんって、
新宿梁山泊(金守珍主宰)にいたそうで、演出を任されたのは、そうした縁もあったのかも
しれないですね。
最近、数多くの演劇賞を受賞し、将来の日本劇界をリードするであろうといわれる
有望な演出家の1人。
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「龍馬を殺した女たち」@ザムザ阿佐ヶ谷 [観劇日記]

前回、このユニットさんの公演に足を運んでいたで、なんとなくだけど、
こんなものを描きたいという「感覚」の部分は、伝わった。売りにしている、
新感覚ミュージカルと謂われるところ。
ryoumawokorosita.jpg
1列目で楽しませてもらった。
いい感じの舞台。ミステリアスな創作劇の中に、詰め込まれた笑い、ダンス、歌、コント。
見ていることに苦痛を感じない。
作・演出家の方が、自分より年下で、あまりに綺麗な方で驚いた。
50代前後の人がやっていると勝手に思っていたので。
アフタートークというのは、これくらいが丁度いいなぁと思った。


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つまらない芝居を観て、腹立って帰って来た [観劇日記]

怒りというか、もう思い出したくもない。
始めの5分で「これはつまらん芝居になるな」と予感した。
それは、終演した1時間40分後に的中していた。
眠くなる程、流れが悪い。
flyer1.jpg 中身がない。意味不明な演出。
下手くそ。
展開が最悪。
つまらなくても、3500円分の頑張りが見えない。
いいか、3500円+交通費だ。
しかも時間をかけて。
つまらん脚本でもなんとかしろ。
頑張ってるんだろうけど、役者力が著しく低いのか。しょうがないのは分かっている
けれど、時間と金の無駄。
おまけについてきたトークショーでは身内話。ふざけるな。
稽古場なんて、きつくて当たり前だ。何を偉そうに。
こっちは早く帰りたいんだ。
20分どころか、いつまでやってんだ。時間を守れ。つまんない司会。
司会の人間は調べたら自分より1つ上だった。
なんでたいしたキャリアも無いくせに偉そうにしてんだ。
周りの役者に敬意を持てないのか。こいつだけは、殴ってやりたいと思った。
興味のない稽古場話。無名な新人役者のつまらん挨拶。
客をバカにするのもいい加減にしろ。
途中で脱出させてもらった。
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Unit Blueju第3回公演 「似非紳士」 @ 赤坂レッドシアター [観劇日記]

想像以上、
期待以上に楽しい時間だった。
演劇の中に、ミュージカル、日本舞踊、ダンス、映像を贅沢に取り入れ、
それが面白いくらいに調和していた。
作・演出のすごさが分かる。
それをこなす役者のレベルの高さ。クオリティの高さ。
川久保拓司と石橋貴明の前妻の娘、穂のかが主演していることから、
以前からマスコミでも取り上げられていた作品。
出演者は、昭和音楽大学(付属のミュージカル科)出身の人が多かったね。
manakabutai.jpg

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志村けんというお笑い界を超えた伝説のエンタータイナー [観劇日記]

初めて足を運んだ銀河劇場。
天王洲アイル。
新宿から埼京線のりんかい線に乗り換えて、1時間半。
けっこう遠い。
main_pict.jpg simurakonrobii.jpg
チケット8,500円を投入した。
憧れの志村けん師匠を見たかった。
バカで笑えわせてくれるおっさんという存在だった小中学校時代。

今夜は、尊敬の眼差しで、生きる伝説「志村けん」を見た。
2部構成で、3時間15分。
客も覚悟しなければならないが、出演者は、もっと過酷だ。魂だ。
1部のバカ殿、コントライブはお馴染みのものを舞台で魅せる手法を採り、
FANにはたまらない時間だった。TVでやっているものを生で見られる感動。
生だからこそ、余計に面白く感じる。
「バカ殿」や「ひとみ」、「変なおじさん」は、志村けんが演じ創り上げた奇跡の
キャラクターである。

それから、よく考えたら、ダチョウ倶楽部も初見だ。
僕の中学時代から変わらない芸風。お馴染みのギャグ連発。
「どうぞ、どうぞ」「ヤー」、生で見られたら、こちらも得した気がした。


第2部は、志村けんの三味線演奏披露でスタートした。
2曲の演奏は、感涙するくらいの素晴らしさだった。
2曲目の「風林火山」はピアノとのコラボレーション。芸の幅広さを見せてくれた。
最後は、1時間の松竹新喜劇「初午の日に」。
笑えて泣ける人情悲喜劇。こういうの好きだ。やられたね。
最後に、喜劇役者としての志村けんを魅せる。
サプライズは、おまけの大爆笑。

内容の濃い、「魂」のこもった、感動的な舞台に仕上がっていた。

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明石家さんまというお笑い界の生きる伝説。 [観劇日記]

明石家さんまプロデュース
「今回もコントだけPart.16」 @ 恵比寿ガーデンプレイス

初めての鑑賞は、1997年の冬(PART2)。大学3年の時。
銀座の博品館劇場の1列目端で見たことがある明石家さんまFAMILYの生LIVE。
2001年には、今回と同じこの恵比寿ガーデンプレイスで見た。
そっか、かれこれ10年くらい前になるのか。。。
今回は、通算3度目の鑑賞になる。
客席は超満員。
すごい熱気。
もち、プラチナチケット[手(チョキ)]
main01.jpg

幕が開くと、
長~~いオープニングトーク!
まだ、始まってないんだ???と、客を笑わせる。
震災の話を毒なく、笑えるネタにしてしまうすごさ。
さんま師匠のすごさは、アドリブなのか、脚本があるのか、前回公演と何が違うのか
客に悟らせないところにある。

昼公演を終えて、村上ショージやラサール石井、山田花子、ジミーちゃんなんかは
舞台上で明らかに疲れていた。
逆に、明らかに元気に見えたのは、さんま師匠だけ。

TVで、若手芸人さんが、
「聞いてはいましたけど、さんまさん、ほんまに飛行機の中で、
ずっとしゃべりっ放しなんですね!!」
なんてのをネタで聞くけど、ネタじゃなくて、
本当にしゃべりっ放しなんだなぁと改めて思う。

「ギャラは義援金、ただでさえ毎年私どもにはお金にならない興業ですので、今回は、
すいません、手を抜かせてやらさせて頂きます。ただ好きでやっている舞台です。」
こんな最初の挨拶は、それこそ嘘。
3時間半の興業、2時間でも十分満足できる。
大爆笑して疲れたけど・・・、
いやいや、
たくさんのエネルギーをもらいました。

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スタッフ アップ プレゼンツ「社長、絶対絶命ですっ!」 @ 恵比寿エコー劇場 [観劇日記]

劇場は、チラシの地図で見ると少し距離を感じたけど、実際はすぐ。
面白いくらい近かった。
何年か前に1度来たことがあるんだけど、記憶にないわ。

舞台は、誘ってくれた知人、1人だけをとにかく見ていよう!と思っていたのだけど、
」のある役者さんばかりで、あちこちと目がいってしまった。
秋本奈緒美 × 大和田獏というベテラン俳優+小劇場の若手俳優のコラボレーション。
小劇場でやるには贅沢な公演。
だけど、小劇場だからこそ、
若手俳優にとってベテランと共演という機会(経験と成長)がある訳で、
そこには「夢」がある。映画やTVでは、芝居をゆっくり見れないし、対峙するのも大変だ。

秋本さんは、多過ぎるだろうと誰もが思うくらい多くの台詞を完璧にこなし、おまけに
歌まで歌い、2時間の舞台に出ずっぱりという過酷な役を演じきった。
頭が下がるよね。
獏さんは、生の芝居を初めて見たけど、めっちゃ面白い。
地に足が着いていて、無駄な動きが何一つない。すごいね、プロって。
初見の中だとヨーロッパ企画の諏訪さんだよな。
存在自体が反則というくらい面白い。
そういう役者は多々いるんだけど、呼吸や間の取り方が絶妙で、キャラ崩れせず、
脚本上のキャラクターを最大限引き延ばしていた。
役者として生き残っていくには、こうしたセンス(感覚と才能)が必要なのだ。
あと、気になったのは秋山エリサさん。
軟体なのは、見てすぐ分かる。これぞ、役者の身体だよね。素敵でした。

夢を持て」というメッセージ性の強い舞台で、
演劇という手法であれば表現しやすいファンタジーな要素を持ち合わせ、
「人にとって大事なものは何か」を客席に強く訴えかけてくる
笑いあり、涙ありの個人的には大好きなハートウォーミングな作品でした。
poster-02.jpg
欲を言えば、
1時間40分でまとめられる。
まとめてもよかった。
物語を無理に引き延ばしている感が気になった。
しつこさは仇になる。
このクオリティなら、
僕が終わったと思った頃合、1時間40分で終わっていたとして、
それでチケットが同じ5,000円でも、
文句は何一つ言わない。

余談


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