ヤン・イクチュン監督「息もできない」(2008年・韓国) by Gyao [映画鑑賞]
なんと書けばいいのか分からず、結局のところ「素晴らしい」しか出てこない自分が
情けないのだ。
辛さと痛み、苦しみに感動するバイオレンスムービー。
ヤクザ映画という分野は個人的にも好きではないので、
通常は見ないのだけど、2010年の「キネマ旬報ベストテン外国映画第1位」とあらば
期待してもいいかと思い、観てみた。
最初は、暴力が怖かったけど、
次第に怒りへの共感へと変わり、悲しみと優しさが入り混じる。
特に2人の夜のシーンは印象深い。共に泣いたあの晩。
これこそ、同じ魂を持つもの同士の姿なのだろう。
厳しい現実を受け入れなくてはならない、交錯する2人の運命を見事に描いた傑作。
重苦しい余韻だけど、
久々に『映画』を見たと思った。
人間を描いているー、だから、面白かった。
チンピラ×女子高生×幼稚園児
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