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橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」(2008年・日本) by Gyao! [映画鑑賞]

夫婦が支えあって生きていく過程を描いた秀作。
140分、長いとは感じない。それくらい完成度の高い作品に仕上がっている。
コメディでもないし、心温まる物語という訳でもないのに、
クスッと笑えたり、経験がないけど共感できたり。
脇で出ている柄本明さんや温水洋一が素晴らしい「間」を演じている。


法廷画家とその妻を中心に描いた物語。
事件の被告を法廷で見つめる夫がいる。
子どもを失い、心を病み、苦しむ妻がいる。
愛とは何だろうか。手を取り合って前へ進むことなのか?
ぐるりのこと。.jpg 人生、いいことばかりじゃない。
幸せな時もあれば、絶望することもある、苦悩し、またやり直しだ・・・
優しさや助けを無性に求めたい時だってある。
人生って、そんなようなことを繰り返している。

刑事法廷で、裁かれる人を見ながら、「人」とは何か?
人間って何だろう?
生きることって何だろう?
そんなことを問いかけつつ、夫婦の在り方までを見せていく演出、脚本には
脱帽させられる。
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山崎貴監督「ALWAYS三丁目の夕日’64」(2012年・日本) @ ワーナーマイカル [映画鑑賞]

今日は、というより、今週は相当疲弊していて、今夜の映画鑑賞は見送ろうと
思ったのだけど、行ってよかった。
メールも何もないものだから、約束自体忘れられているのでは!?と思ったのだけど、
覚えていてくれた。
自分の携帯に、「明日は見送ろう」という趣旨の未送信メールがあったくらいだから、
今夜デートできるだけの気力と体力に自信がなかった。
でも、頑張った。仕事も。こういう日に限って、ムチを打たれる。

横には、こういう映画に向いていないかもしれない彼女がいて、
映画を観ていたら、「無理やりでも突き放さなきゃならなかった人のこと」を思い出し、
なんかそれが自分の気持ちに嘘をついていないかと、この映画を見ながら
涙が止まらなくなってしまった。思い出や話してきた回数、時間は誰にも敵わない。
ただ、こうして新しい彼女と思い出ができる度に、引き返せなくなるー。
「決めろよ!」というセリフに、すごく反応してしまった。
今年のテーマだもの。
sanntyoume.jpg 339701view003.jpg 339701view012.jpg
三部作の完結編は、
「幸せって何だろう?」ということを問いかける優しい映画だった。

個人的には5回以上見た第1作を超えるには値しないと思ったけど、
成長した一平ちゃんと淳之介君を見ることができるのは嬉しいね。
六ちゃんが・・・!
淳之介が・・・!!
茶川の父が・・・!←一番泣いた。

「好きな人といる、それだけで、こんなに幸せなんだろうか」
「なんで書くこと否定するの?」
結婚とか家族とか、
やっぱり今年決まるんだろうな。いやいや決めるんだろうな。決めなきゃな。
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成島出監督「八日目の蝉」(2011年・日本) by DVD [映画鑑賞]

井上真央×永作博美×小池栄子
2011年、社会での評価が高いので観させてもらった。

舞台で鍛えられたのであろう、小池栄子の演技力に磨きがかかっている。
ジャーナリスト役から懐かしい友人へと変わっていく。
同じ施設で育った設定だと後で分かる構成。

でもさ、僅か4年なんだよなぁ。
生まれて間もない頃から4年間。4歳まで一緒に過ごした偽の母親との記憶。
どこかに無理がないか?と、ところどころ思いながら見ていた2時間27分。
成島監督作品は「孤高のメス」以来。

不倫相手の自宅で娘を奪い、逃亡した女性を永作が熱演。

誘拐犯に育てられ、24歳になった女性を井上真央の冷めた芝居が上手い。
最後に、何とも言えぬ温かい愛情に満ち溢れるのだけどー。
youkamenosemi.jpg
心に響かない。
それは、女性の映画だからなのかもね。典型的な女の映画という感じだ。
男目線がない。
男性目線の愛情がどこかに奥深く描かれていれば、もっと楽しめたに違いない。
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パク・カンヒョン監督「トンマッコルへようこそ」(2005年・韓国) by DVD [映画鑑賞]

演劇を見て、映画がどんなものかー、気になっていた。
いずれ観ようと思っていたのだけど、こんなに早くに見られるとは!
職場の上司が気を遣ってか、DVDを貸してくれたのだ。
20060722001fl00001viewrsz150x.jpg
でもね、
この前見た演劇の方が上だと思った。
猪のシーンは印象に残ったけどね。演劇と映画、物語は似ているようで、違う。
ストーリーティラーがいる演劇、いない映画。
写真がある演劇、ない映画。

全般に感動できる要素が不足していた感じがした。
観劇後、脚本家のチャン・ジンさんが「映画よりも韓国でやった演劇よりも素晴らしい」と、
アフタートークでお話しされていたけど、社交辞令じゃなくて案外本当かもね!
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スティーブン・ダルトリー監督「愛を読むひと」(2008年・米国・独) [映画鑑賞]

なんのプロットも読まずに、見始めた。
「2009年キネマ旬報ベスト・テン外国語映画第6位」の映画。
1度、観ようとしたのだけど、間違えて、似た感じの「きみに読む物語」を観てしまい、
こちらを見るのが遅くなってしまった。
aiwoyomuhito.jpg ケイト・ウィンスレットが、美しい裸体を魅せてくれる。
それも、この映画の魅力の1つだ。
「タイタニック」から、もう15年なんだね。15歳の少年を惑わす役を好演。
最初の1時間くらいは、年下の男が年上女に恋するなんとなくのラブストーリー
なのだけど、後半は、ホロスコープ裁判へと様変わりする。
突然去って行った彼女、再会は、裁判所だった。
そこで、彼女がSSだったことを知る。

法学生の彼は、裁判を傍聴しながら、彼女の過去を知っていく。
恥ずかしいこと(字が読めないこと)は、隠し続けた。言えば、裁判も変わったろうに。
彼女のプライドがそうさせたのか。周りの同士たちに罪を被せられた格好になった。
最初の甘いラブストーリーが、アウシュビッツに繋がるとは思っていなかった。
重い映画。過去の記憶と現代、中間を往復する構成は少々分かり難いところもある
けれど、悪くない映画だと思う。
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ヤン・イクチュン監督「息もできない」(2008年・韓国) by Gyao [映画鑑賞]

なんと書けばいいのか分からず、結局のところ「素晴らしい」しか出てこない自分が
情けないのだ。
辛さと痛み、苦しみに感動するバイオレンスムービー。
息もできない.jpg ヤクザ映画という分野は個人的にも好きではないので、
通常は見ないのだけど、2010年の「キネマ旬報ベストテン外国映画第1位」とあらば
期待してもいいかと思い、観てみた。

最初は、暴力が怖かったけど、
次第に怒りへの共感へと変わり、悲しみと優しさが入り混じる。
特に2人の夜のシーンは印象深い。共に泣いたあの晩。
これこそ、同じ魂を持つもの同士の姿なのだろう。

厳しい現実を受け入れなくてはならない、交錯する2人の運命を見事に描いた傑作。
重苦しい余韻だけど、
久々に『映画』を見たと思った。
人間を描いているー、だから、面白かった。

チンピラ×女子高生×幼稚園児 


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エリア・カザン監督「エデンの東」(1954年・米国 )by Gyao [映画鑑賞]

なるほどね~、これは、普及の名作だ。
「愛とは何か?」
この難しいテーマを優しく描いている。
素晴らしい挿入テーマ曲にも魅了される。

 

愛することとは何か?
愛されることとは何か?
愛は大損か?
アブラが婚約する兄よりも、その弟の魅力に惹かれていくー。

ラスト1分。
父が子に見せる愛、涙が溢れる。
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ルルード・クルーシュ・レイ監督「男と女」(1966年・仏) by Gyao! [映画鑑賞]

大人の映画。
始まった瞬間から、大人の映画。

妻に先立たれた男と夫に先立たれた女が恋に落ちていくというラブストーリー。
カンヌ国際映画祭のパルム・ドゥール(最高賞)受賞作品。
otkotoonnna.jpg 名曲と共に美しい映像美で描かれる大人の恋。

ラスト10分だな。
女に誘われて喜ぶラッキーな男がいいところで突然拒まれる。
何がなんだか分からない男。
女の気持ちが分からないなど、亡くなった夫への嫉妬など、ブツブツ言うところあたりで
感情が入る。なんだかんだ言いながら追いかけてしまう男。
なんだかんだで待っている女。

名作と言われる所以はここにある・・・のかな??
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成島出監督「孤高のメス」(2010年・日本) by DVD [映画鑑賞]

「救命病棟24時」のような医療ドラマが好きな人には、是非薦めたいドラマだ。
当麻医師と出会い変わっていく公立病院が描かれていた。
有能な当麻医師と出会い仕事に感動を覚えていく亡き母の日記を見つけた息子。
医師になった息子が母の声で読む回想録。

医師同士が対立する構図。
脳死生体肝移植を実行しようとする医師とそれを阻む医師。
ベビーフェイス(善玉)とヒール(悪役)が分かりやすく、自然な感情移入ができた。
 
「医師になることより、医師であり続けることの方が難しい。」
「繋がってるんだね。いろいろ。」
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個人的に、
2010年、日本アカデミー賞優秀作品賞にノミネートされた作品の中で一番面白かった。
燕の巣を描いた理由は何だろう。
あのような思い出、あのような描写が緊張感を和ませる。

堤真一 × 夏川結衣 × 柄本明 そのほか、生瀬勝久、中越典子など。

「悪人」の柄本さんも素晴らしかったのだけど、今作でも素晴らしい役を演じられていた。
1度、ある方の葬儀で面識があるのだけど、大きな身体だったことを覚えている。
年齢がいって、どんどん味のある、深い役者になるんだなぁと思った。


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西川美和監督「ディア・ドクター」(2009年・日本) by DVD [映画鑑賞]

舞台は、無医村地域。
医師と僻地に暮らすお年寄り。
治療を通しての交流が微笑ましい。
こんなに心のある優しい医師がいたらなぁと思う。
腕のいい尊敬できる医師がいたらいいなぁと思う。
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「先生だったら、どうやって死なせただろう?」という問いかけが特に印象深く、
この映画を象徴しているように思った。
その答えは、ラストに繋がるのだけど、Finishが最高に微笑ましかった。

若い医師(瑛太の演技が良いね)が、成長していく姿も同時に描かれ、
大きい病院ではできないこと、「人を見ず、病を診ること」の素晴らしさに気づいていく。
医者とは何かを魅せながら、
社会が抱える無医村地帯への問題提起していく。
鶴瓶が面白かったね。
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