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「大長今」2度目の完結。完全制覇。「チャングムの誓い」(52~54話)と総論。 [宮廷女官チャングムの誓い(大長今)]

2度目の完全制覇。2度も54話全部見た。ある種の病気。マニアだ。
サウンドトラックも聴いている。関連本を2冊読んだ。
次は、韓国に行って、「大長今ツアー」に参加して完結する。
いつ行けるか分からないけどー。
もう少し早くこの物語を知っていたら、2年前に行った韓国でツアーに参加したんだけどなぁ。

思えば、友人(ユジン)から、「イ・ヨンエが綺麗だ」ということで、「見るよう」勧められ、
54話の中の51話あたりから見たのが最初。
「面白いでしょ?」「綺麗でしょ?吉永小百合みたいでしょ?」
半ば強制、脅し。はじめは、それほどでもなかった・・・。
ところが、一昨年、年末のNHKダイジェスト版で号泣し、本物語をYahoo!動画で見るに至った。
「54話ある」と聞くだけで、最初は引いたけど、1話終え、2話終え、・・・気付いたら最後まで。
次が気になるし、終わって欲しくないしで、あっと言う間。
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今、その勧めた友人(ユジン)にあの時の問いに返答するなら、2,3時間くらいかけていろいろ
話してしまいそうだ。イ・ヨンエは、美しい。王が病に伏しチャングムの顔や髪、鼻、唇、胸元、
各パートを見つめる場面がある。そこは美しさが一番分かる。男としての目線をカメラが撮る。
最高の演出。あと、最終話で、
内医院に8年ぶりに帰ってきて、「まだまだ学ばなければなりません」と言うチャングムに、
チボクが「それ以上学ばれては私が追いつけません。」と返したところでの笑顔が可愛い。

素晴らしい物語。一大叙事詩。人生に希望と勇気を与える感動の物語。サラリーマン世代には
たまらない物語。勧善懲悪。韓国を代表する優良コンテンツ。生きるうえで大事な言葉が、
行動が、この物語にはある。
この物語の面白さを勧めた友人(ユジン)よりも、僕の方がはまったというオチ。

昨年の夏、「チャングムの誓いフェスティバル」に行ってよかったと思う。
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王の決断。王の想い。王の優しさ。王の配慮。
53話や54話のはじめを見ていると、チャングムは王に恋をしていきそうな流れだった。
チャングムの優れた医術は、内医院や王妃、師匠、朝廷までをも動かした。
「経国大典」を揺るがす、両班の立場さえ危うい決断。
歴史を変える気がなくても、変える人が必ず現われる。チャングムはそういう人間だった。
中宗王が亡くなる前に言った。「余の病は医女チャングムが知っている。」とは、
実際の歴史書の中の言葉。「王答えて曰く、医女大長今此れを知るなり」の再現だったの
だろう。

第1話の中で父・ユンスが占い師から言われる。
3人目の女ーお前を殺すが、多くの人を助ける。「好」と書いた。
「女子」。女の子。それは、チャングムのことを言っていたのだ。
ミン・ジョンホは、最後まで王に逆らうことはなく、朝廷に抵抗した。適材適所に人を配置する
ことに男女の性別の違いなんてのは関係ない。そして、自ら朝廷を混乱に陥れた罪を背負い、
流刑を受けた。ミン・ジョンホの信念と王の決断には頭が下がる。
王の辞令を受け、ミン・ジョンホが辞令を発布する。
「医女チャングムに正三品の地位に相当する大長今の称号を授け余の主治医とする。」
内医院のメンバーに礼をし、辞令を受け取るチャングム。それを温かく見守る仲間と師匠。

この場面を見ながら、僕は様々な場面を思い出した。
近いところだと、
1人、病舎で痘瘡の治療法を探り続けた。貧しい子供達を抱きかかえ、優しく看病する姿や
病は治るものだと勇気付ける姿は、シン・イクピルの心を打った。
王妃は、子の病を治すため、チャングムの病舎を訪れた。
「ヨンセン、私のために、死なないで。ヨンセン ガ チェパル」とお産を助ける場面。
ノリゲを賭けて、ミン・ジョンホが王と緊迫した弓対決をしたこと。
王とチャングムの深い縁。
もっと振り返れば、
シン教授の戒め。ハン尚宮の想い。チョン最高尚宮の優しさと信念。クミョンの悲しい人生。
チェ尚宮の異常なまでの富と権力への傾倒。料理対決。明の使臣への完璧な接待。
金鶏事件。多栽軒での薬草栽培。ノ尚宮を通して知る女官の厳しさと掟。

いつまでも忘れることのできない物語。

実は今日、チャングムに出演した夢を見たのだ。
倭人の役。チェ一族を脅すの。クミョンを前に「ムスニリニャ!?」「アイゲンヌニャ!?」と
台詞を言った。

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葵ママ

お疲れ様です。HWK様がマニアもしくは病気であるとすれば、私は最早重症の域に達しているかも知れません。おのれがはまり、家族を巻き込み、東洋医学とハングル学習に手を染め、作品そのものも何回観たことか。

最後のあたりで印象的なのは、王様の大きな愛の在り方。本当は誰よりも側にいて欲しかっただろうに、最後まで見とってもらいたかっただろうに、手放すことを決意する。多分、お灸をしてもらってるシーンの前後で辛い決断を下したのだと思います。カメラが、チャングムの身体の各パーツをしとつこいほど入念に追いかけますよね。

「うわー、王様の視線や。嘗め回しとるなぁ・・・・」

と、感嘆しながら観ておりました。彼女が離れていく前に、その目に焼き付けたかったんでしょう。

ようやっと無事にチャングムがポッサム拉致された後、長官に首尾を尋ねるシーンも素晴らしかった。

「戻ると言い張りそうで心配だな」

と言いつつ、横になりつーっと一筋涙を流す。悲しみと安堵の入り交じったその涙に、「ええ仕事してるぞ、イム・ホさん!」なんてエールを送りました。彼女を愛してる、手元に置いておきたい。でも、自分が死んだらとんでもないことになってしまう。その前に、恋敵の元に送り届け「後はおまえが守ってやれ」と最後の命令を下す王様。最高にかっこいいです。まあ、こうでもしなければ彼はミン・ジョンホに劣ることになると思います。チョンホ様は、愛するチャングムが王の侍医になるのと引き替えに、名誉も職もなげうって流刑に甘んじたのですから。

現在私が視聴している韓国ドラマは「太王四神記」(NHK総合)と「ファン・ジニ」(NHKBS2)です。前者は、おそらく息子の頼みでなければ録画&DVD焼きなんてしようと思わなかったでしょう。ファイナルファンタジーもどきのストーリーなんですが、二回ほど視聴した現在でも「どこがおもろいのか、さっぱりわかんねー」という感じです。お勧めは「ファン・ジニ」ですね。チャングムと同じ中宗王の時代に実在した、伝説のキーセン&放浪の女流詩人です。生没年すら不明なのですが、中宗王時代に“森の中の大学者”と称された除敬徳を誘惑しようとして、逆に彼に感銘を受け師弟の契りを結んだことは確かなようです。まばゆいばかりの衣装と装身具、華麗な舞、そしてなによりもきりっとした少女時代から艶やかな女に変貌していく主演女優ハ・ジウォンが素晴らしい。「チェオクの剣」でも主演してますが、まるで別人ですよぉ。

さて、いつも私のブログを訪れ、niceまでつけてくださってありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。この頃私、鬱病の状態が思わしくなくてなかなか更新できずにいますが、あれやこれや考えた末に漢方薬の併用を主治医に提案。従来の薬も少し増量してもらって、やや持ち直してきました。新学期の多忙期が過ぎれば、少し落ち着くと思います。今後もよろしくお願いします。
by 葵ママ (2008-04-15 21:28) 

HWK

ハ・ジウォン!!!!
初めて、ソウルに行った2年前、ホテルの前のロケで生で見ましたよ。
初日、夕飯を食べに出かけたところ。明洞のコンビニでのロケ。
僕は全然知らなくて、帰国後数ヶ月目に「チェオクの剣」を見て驚きました。
動画で無料でやってるなら見ますよ。お薦めありがとうございます。
葵ママさんのこの完璧なレビューお返しが僕の記事を引き立ててくれて
2人で完成させた感じになりましたね。物語の視点。考え方。文章能力が
すごすぎて感激していました。頭の良さは十分、分かりました。
全54話のレビュー。終わると寂しいです。お付き合いに感謝。

うつ病は、大丈夫ですか?僕も自律神経系の不調が出やすいので
辛さは分かります。僕はデパスで調整できています。
チャングムに治してもらいたいなぁ。
by HWK (2008-04-15 21:58) 

葵ママ

いいですねー、生で見たんですか・・・ハ・ジウォン!NHKのサイトで一人前のキーセンとしての姿を見たときは、「女優って、ほんと化けるよなぁ・・・」とつくづく感心しました。

お褒めの言葉恐縮です。でも私、国語は得意だったんだけど読書感想文は超苦手だったんですよ。中学時代に、「おまえくらい国語が出来るなら書けるはずだ」と無理矢理書かされたあげく「なんで作文に比べてこんなに出来が悪いんだ・・・」と言い放たれたとき、「だから好きじゃないし苦手だと言ったでしょーがッ」と心の中で突っ込み三昧。要するに私は、本の世界にどっぷり入り込んでたんだと思うんですよね。読書感想文、すなわち書評は一歩離れたスタンスで見ないと書けないものじゃないでしょうか。今はそれが出来るから書けるのではないかと。でも、その一方でもはや物語世界に骨の髄まで浸りきることはできません。少し寂しい気もします。

鬱病の状態は、ほんと一進一退ですね。クリニックに通い出して一年三ヶ月ほどなんですが、服薬後かなり良好でブログまで開設するほどだったのに、今はこれですから。でも、メインのパキシルを増量してもらってかなり好転しました。ちなみにデパスは、私の場合睡眠導入剤代わりです。あと、リーゼをパキシルと一緒に夕食後服用します。

そうそう、ドクターに提案して処方してもらった漢方は、ヨリがヨンセンに薦めていた「当帰芍薬散」です。ヨンセンの場合は血虚ではなかったため、逆効果だったかもしれませんが、私には合ってるようで、手先のしびれ感が軽減しつつあります。こういう時、薬剤師という仕事やってて良かったと思います。自分で調べてドクターに提案できますから。もっとも、素直に耳を傾けてくれないドクターもいます。そんな時は、私なら医者を変えますね。向上心のある良心的なドクターであれば、どんな人からでも学ぼうとするものですから。
by 葵ママ (2008-04-17 21:19) 

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