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43~45話:悪の結託に亀裂。チェ一族の危機をチャングムが救う。そして、王妃の賭け。奇跡は起こるのか? [宮廷女官チャングムの誓い(大長今)]

kmi000020004400.jpg全ての事実を掴んだチェ尚宮によって、チャングムは再び囚われの身
となる。内侍府で1人。縄をかけられ、無念の死を遂げた師・ハン尚宮のことを想う。
完璧のタイミングで入る「悲」のテーマ曲がまた泣かせる。
カメラワークのことを言えば、チャングムをナメながら、心の台詞を言わせる演出が冴える。
さすがだね。
一方、保身に走った内医正に怒り心頭のチェ提調尚宮。
チェ一族側のオ・ギョモ大監も、論議の場で過去の先例に従うことを表明。王の病気の悪化は、
料理に問題があったとすることで、水刺間に責任を転嫁したかっこうだ。
チェ尚宮と内医正、オ・ギョモ大監の悪の3者間に少しずつ信頼関係のヒビが入り始めた。
チャングムの身だが、
王妃は、1度は法道に基づき死の処分を下したが、密命を発する。「王の病名を明かせ」と。
脅迫にもみえる迫真の芝居だった。チャングムは「イェー」(はい)と応える。
病を明かせなければ死が待つのみだからだ。
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かつての多栽軒で、病舎を構え、チャングムは首領医女様と密かに王の病を明かす準備に
走る。水刺間とチェ大房には内侍府の調査が入る。笑い茸が水刺間から出てくると事態は
一変。チェ提調尚宮とクミョン(水刺間最高尚宮)は囚われの身となる。ヨルイが仕組んだ
ことが分かると驚くチョン・ユンス内医正。ヨルイが前提調尚宮のパク尚宮の人間だったのだ。
この脚本構成には驚く。予期せぬ変数だからだ。ここで、パク提調尚宮が出てくるとは!
なぜ、ヨルイがチェ尚宮に近付いたのか?これで明らかになる。
パク尚宮を追い出したチェ尚宮への復讐だったのだ。
パク尚宮は、オ・ギョモ大監を呼び出すとチェ尚宮と縁を切り復権を求める。
政治的な動きを見せる。
チェ一族は笑い茸のせいで3人揃って義禁府送りとなる。
牢にいる2人の前にチャングムが現われた。
そのままにしておいても3人は追放されるのに助けるのはチャングムとミン・ジョンホだった。
誤診だったのだ。
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内医正も、孤惑病という病を調べていて、過去の書物を参考に処方を行うのだが、チャングムが
予見した兆候が出た。
その施術は、チャングムの言うとおり、内医正が行うのだが、回復しない。
それどころか目が見えなくなった。
囚われの身となったチャングムは、「私に脈診をさせて下さい」と王妃にお願いする。
前例のないことだ。医女が王の身体を診るなど有り得ない。
密命を出した弱みがある王妃は、迷いながらも、王妃の座を賭け許可するのだが、
その時に言うミン・ジョンホの言葉が素晴らしい。
王妃を説得し、
「医女チャングムは必ず治します!」と宣言したのだ。
チャングムを信頼している証。
「崖っぷちに追い込んでしまいました」
とミン・ジョンホに言うチャングムに、
ジョンホは優しく
「その崖にはあなたもいるじゃないですか。1年後、10年後、私はあなたの側に居ます」
と返した。
最後は、1度は回復が遅く王妃に取り乱され治療ができなかったものの、
医女チャングムが徹夜の治療を施す。
もうすぐクライマックスの48話、感涙とあの爽快感があと少し。待ち遠しい。

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葵ママ

放っておけば間違いなくチェ一族を葬り去れるものを、敢えて「誤診だ」と報告して助けるチャングム。彼女の真意は、あくまでも無きハン尚宮様の身分回復。そして、出来ることなら自分の母親の無実をもはらしたかった・・・というところにあると思います。自分はチェ一族とは違う。正々堂々と戦うのだと。

決意を込めてチェ一族の面々を冷徹な眼差しで見つめるチャングム。動揺し恐れおののくチェ尚宮やクミョン、そしてチェ・パンスル。そりゃそうでしょう。彼らにしてみれば、“わけわかんない”行動なのですから。理解できないもの、未知の存在・・・これは怖いです。

チャングムが毒薬を差し出されたときは、「おおっと、どうなっちゃうんだ?」と真剣に心配しました。イ・キョンウォンさんの演技も迫力満点でしたから、余計に。でも流石は主人公、そう簡単には死なない。ポッサムされて密かにとある場所に連れてこられたチャングムの前にお后様が現れるという大どんでん返しがまた素晴らしい!

チョンホ様が「医女チャングムは必ず直してご覧に入れます!」と宣言するのは、お后様の「私はおまえを信じるべきなのだろうか?王妃という座を賭けてまで」という問いに対し、「もちろんです!」とお答えした、その第二の理由ですよね。私は、第一の理由を聞いて「チョンホ様って頭いいっ」と感心してしまいました。

「その第一の理由は、既に中殿様は両足を失っていらっしゃるからでございます。脈診をさせぬとて・・・・・・両足は再び元には戻りませぬ。しかし・・・・・・もし・・・脈診を許可なさり殿下のご病気が治れば、中殿様に両足が戻るどころか、翼をも得ることでしょう」

これって、すごーくぶっちゃけた言い方に翻訳すると

「あんたはもう、独断で医務官達と話したり、医女チャングムに密命を下したりして充分に内医院の秩序を乱してるじゃん。王妃の座を賭けるも何も、既に失いかけてるんだ。駄目で元々、チャングムに賭けた方がまだしも未来が開けると思うよ。チャングムが出来るかどうかはともかく、もう道はそれしかないんだ。彼女ならきっと出来るさ。俺、信じてるもん。王様の病さえ治りゃ、多少の掟やぶりは見逃してもらえるってば」

って意味ですよね。もちろん、こんな直截な物言いをしたらお后様がへそ曲げるに決まってるから、うまいことオブラートにくるんだような言い回しで、でも的確に指摘しています。頭の回転の速い2人だからこそ、通じるやりとりです。

by 葵ママ (2008-03-28 22:15) 

HWK

中殿の判断は王妃として、その座を賭けたギャンブルでした。
内医正も、オ・ギョモも信じられない現状。
後に自分の子供が痘瘡にかかり、「チャングムに診せては?」
と言う王に反論したあたりが腹立たしいのだけど、
この時点では、チャングムに賭けるしかなかったのでしょうね。
チャングムの手柄は、王妃の手柄にもなり、その勢力は強まる。
王妃の密命を実行したことに怒り狂っているオ・ギョモは、
頭の中では世子様に向いていた。
宮中って、いっぱい人がいて賑わっているのに、
本当に寂しいところですね。チョン最高尚宮がハン尚宮に
放った言葉が忘れられません。
by HWK (2008-04-01 23:30) 

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