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中島哲也監督「告白」(2010年・日本) by DVD [映画鑑賞]

2010年を代表する「日本アカデミー賞」の最優秀作品賞受賞作。
最優秀監督賞、最優秀編集賞を受賞した話題作を鑑賞。

中島監督というと、「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」などでお馴染み。
岩井俊二監督や堤幸彦監督なんかみたいに、その映像に独特のカラーがある。

いじめを題材にしたエンターティメント作品。
リアルを最大限誇張した作品とでもいうべきか。
構図はいたって簡単。
復讐に燃える女性教師vs,心に闇を持つ娘殺しの男子生徒
松たか子の落ち着いた台詞回し。
最後の最後まであの調子かと思っていたから、ラストでのテンションアップが不意打ちで
効いた。
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個人的には、「十三人の刺客」とか「悪人」、「おとうと」の方が上だと思ったよ。
これでいいのか、2010年代表作。
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福島三郎監督「泣きたいときのクスリ」(2008年・日本) by Gyao! [映画鑑賞]

演劇作・演出家として、個人的にその作風に敬愛する福島三郎氏の初映画監督作品。
見てみたいと以前から気にしていた作品。
脚本は、飯島早苗、いしかわ彰。

龍一とミカが見ていく泣けない大人たちの変化。
ミカが、起こす最後の魔法。
80分と、映画作品としては、短いのだけど、
ハートウォーミングな空気は顕在で、優しい音楽と紙に書かれたメッセージに、
最後は泣けてしまった。
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短い作品なのに、いろいろと過去の自分を思い出させられ・・・。
自分の人生を振り返ると、きっと泣けると思う。
泣けるときがあったはずだ。
そして、
これから、
泣きたいときには、思いっきり泣けばよいと思うはずだ。

人生経験の浅い子どもには、地味で退屈な作品かもしれない。
でも、34歳の自分には、温かい詩のように優しく癒される映画だった。

本作に出演しているある女優さんとは、実は間接的な映画共演をしています。
http://hwk.blog.so-net.ne.jp/2007-08-11
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パク・ヨンフン監督「純愛中毒」(2002年・韓国) by Gyao! [映画鑑賞]

「愛に狂う」のイ・ミヨン × 韓流四天王のイ・ビョンホン
嬉しい共演。
2002年、夢のようなキャスティングで公開されたのが、この「純愛中毒」だ。
序盤の静かな流れ、風景描写、リズムは悪くなかった。
大好きなイ・ミヨン[黒ハート]の濡れ場もFANとしてはたまらないものがあった。
純愛中毒.jpg
交通事故の瞬間は、
まさか・・・、また韓国現代ドラマ定番必殺技の“記憶喪失モノ”かと思ったね。
だけど、“憑依”という裏技??で攻めてきた。

兄がモノにした(または兄に片想い中とかの)女性を弟も想っている現代ドラマは、
これまで3本見てきた。
「パリの恋人」、「兄嫁は19歳」、駄作だった「恋の花火」。
それぞれテイストは違えども、兄への嫉妬という点は共通項。
「恋の花火」は、弟が好きだったから兄と結婚したという訳の分からない脚本に驚かされた。

それはそれで置いといて、
本作でも同様に、兄への嫉妬が女性を悩ませる。
真実が明かされても、さほどのサプライズではなかったなぁ。
ラブ・サスペンスとまで評価できるレベルではなくて、なんか物足りない。怒り狂って、
ウンス(イ・ミヨン)が、テジン(イ・ビョンホン)を攻め立てる(殺す)のかと思っていたからね。
そうしないところが韓国ドラマらしいだよな。
本作では、愛される喜びを享受する女性の視点に立ち、テジンを許す道を選んだという訳だ。
テジンがそれほど哀れでもない。
憑依を演じなくても、兄が死ねばモノにできたのでは??
この程度では、泣けない。
何も感動しない。
たいして心が動かない。
同調できない。
感情移入できないまま終わった。

イ・ミヨンは、本作で、03年大鐘賞(韓国アカデミー賞)最優秀女優賞を獲得。
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ワリス・フセイン監督「小さな恋のメロディ(原題:Melody)」(1971年・英国) by MXTV [映画鑑賞]

珠玉の名作といわれる理由は、
「描写」の巧さとリアルな「感情表現」だと思った。
実に優しく、素直で、その純粋な感情は30代半ばの自分にもしっかりと届いた。
どこかで幾度となく聴いたことがある曲は、この作品のテーマソングだった。
軽快な音楽、リズムがいい♪♯。
男同士の友情や女同士の友情を見せながら、出会ってしまった2人という流れ。


子どもの頃というと、「恋[黒ハート]」とはどんなものか、終局的に何を求めるのか、よく分からないし、
先生や親も時期が来るまで、そこに触れようとはしない。
小学校での恋なんてのは、同性同士の友情最優先の世界にとってタブーなものだ。
ダニエルが、からかわれたことで親友トムに殴りかかるシーンは正にその象徴。
面白くないトムが親友に嫉妬してしまったのだ。
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結婚したいと願う2人の子どもの恋は、周りを少しずつ動かしていく。
お互いが一緒にいて心地よくて、一緒にいたいと願うことが結婚であれば、年齢なんて
関係ないじゃないか!という子どもの反抗。
何も知らないから・・・、という理由だけで邪魔する先生や大人たち。
41EAGGZ9X0L__SL160_.jpg  純粋でひたむきな恋は、トロッコでどこまでも走り続けるー。
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イ・ジュニク監督「王の男」(2005年・韓国) by DVD [映画鑑賞]

燕山君の時代を描いた「王と私」というドラマを見た直後ということで、
張り切って見たはいいけど、
期待したほどではなかった。
映画とドラマは違うね。
芸人が、王やチャン・ノクス(朝鮮3大妖妃の1人)、王の母の事件、重臣たちの振る舞いを
演目として宮中で行うことを見せたかったのだろう。
こういう王様に対して、どうすれば民の心情や王の姿を知らせることができるかを考えた
内侍チョソンはさすが。
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三池崇史監督「十三人の刺客」(2010年・日本) @ ワーナーマイカル [映画鑑賞]

この映画館では最後の上映で、しかもレイトショー。
観客数人。
寒空の中、「悪人」と並んで、この秋、注目の映画を見てきた。

噂で聞いてはいたけど、最後の殺陣のシーンは映画館で堪能したいところだね。
暴君を倒すために立ち上がった十三人の男たち。
韓国ドラマに置き換えると、燕山君を倒すために立ち上がった功臣たちだ。
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分かりやすいストーリー。
激しい乱闘。
目を覆いたくなるような残虐な処刑。
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ヴェネチア映画祭では無冠に終わったけど、日本の映画賞は何か獲りそうだね。
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李相日監督「悪人」(2010年・日本) @ ワーナーマイカル [映画鑑賞]

映画館へ久しぶりに足を運んだ。年明けに見た「おとうと」以来だ。
今回鑑賞したのは、「フラガール」でアカデミー賞を総ナメにした李相日監督の最新作。
深津絵里さんが、「モントリオール国際映画祭」で主演女優賞を受賞して話題になった作品。
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個人的には、柄本明だな。
独特の存在感。理解できる殺気。重く深みのある台詞(言葉)。

愛する人はいるかい?その人のために喜んだり、悲しんだりできるような人。
こういうのは、言うべき人が言うと違う。

現代人の孤独とその孤独から生まれた愛や憎しみを描いた秀作だった。


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堤幸彦監督「明日の記憶」(2006年・日本) by DVD [映画鑑賞]

最後まで、流れがいいね。
正直、ここまで感動するとは思っていなかったもんだから、ラストはやられたね。
2006年の日本映画界は、「フラガール」が賞レースを独占したけど、この作品が、
もっと注目されても良かったのでは?と思うほどだった。
堤監督らしい演出テイストを少し抑えていたように感じた。

忘れたくないもの。
絶対に忘れたくないもの。
こんなかたちで辞めるとは思っていなかった。
生きていればいいんだ。
ポジティブシンキングでいこうよ!
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自分も面倒な病気で療養中なので、幾つかのそんな台詞が心に残った。

若年性アルツハイマー病と戦う佐伯を演じる渡辺謙の迫力ある芝居は素晴らしく神の域で、
涙なくしては見れない。
久々に泣ける日本映画に出会えて嬉しい気持ちになった。

香川照之、樋口可南子、大滝秀治、渡辺えりといったベテランが脇を支える。

この堤監督は、私立愛知高校の出身。僕も進学を考えたことのある高校の1つ。
余談だけど演劇部が強い。今はどうだか???
愛知高校から法政大学(この時点でエリートだ)を中退して、東放学園に進んでいる。


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堤幸彦監督「包帯クラブ」(2007年・日本) [映画鑑賞]

包帯1つで世界を変えられると本気で信じて。
高校生たちのちょっと変わった青春。
人の痛みを知るにはどうすればいいのか。
傷を癒していくことをクラブのテーマに始まる冒険。

メンバー、それぞれが抱える傷が浮き彫りになる。
何が恵まれているのか?
誰が何をどう理解してくれるのか。
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「愛」は、本当は、いつだって、どこにだってある。

この映画からは、石原さとみの圧倒的な存在感を感じられる。

堤幸彦監督のカラーというのは、岩井俊二カラーと同じく、独特の映像を魅せてくれる。
個性的な映像美。
次に、「明日の記憶」を拝見する予定。
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スティーブン・カンプマン監督「君がいた夏」 (1988年・日本) by Gyao Yahoo! [映画鑑賞]

「忘れられない人」をテーマにした38歳男の高校時代回想録。

「最後に泣ける」ということで、見てみた作品。
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確かに、「泣ける」。

探し求めるある場所。
<ここだ!>という場所を見つけて、車を停めて、走っていくところ。

お姉さん的存在であり、恋人であり、忘れられない大事な人。
最高の弔いだった。


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