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「ラフカット2009」15周年SP @ 全労災スペースゼロ [観劇日記]

非常に面白かった。
ラフカットOBとして、久しぶりに懐かしい余韻に浸れました。

第1話・G2脚本/堤演出「職員会議」、第2話・工藤千夏 脚本/演出「真夏の太陽」、
第3話・鴻上脚本/堤演出「アンデスの混乱」、第4話・堤脚本演出「父を叩く」

どれも悪くない。目立つ人は、中でも数人はいるよね、これはしょうがないな。
台詞がなくても目立つ役者、台詞が比較的あるのに活かせない役者。
まぁ、でも、皆さん、実力があるというか、グロスで1000人抜きした兵だけのことはある。
これを見れば、小劇場が好きになる。
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第1話は、30分でまとめるには難しい作品だったかな。学年主任の先生の落ち着きとか
冷静さ、体育の先生の意味不明の元気さとか、代行できた生徒会執行部の使い走りとか、
不登校少女とか、弁護士とかキャラが立ってるんだよね。
ただ、設定として現役弁護士があの場に来ることは有り得ないだろう。
この作品は、キャラクターの分かりやすさでは1番だった。

第2話は、堤さんの演出じゃないので、他の3話とは趣きが違った。
戦時中の女子学園の音楽室を舞台に現代まで生き残った82歳のおばぁさんと過去の
思い出との交流。
「過去は消せない。やり直せない。過去を見ない人は未来にも目を閉ざす。」
印象深い台詞だった。真夏の太陽という音楽は優しい曲だった。
この作品が、安定感では1番じゃないか。

第3話は、アンデスでの航空機事故で生き残った日本人十数名の生き残るためのサバイバル
を描いた。日本人をバカにしてるよね。この脚本が意味するものは、今の否、昔からの
日本人の性質を丸出しにして、笑いを誘う。シリアスなのに笑える。ブラックコメディという
分野になるんだろうね。
この作品が面白さでは1番。

第4話は、去年と同じ病院を舞台にした堤作品。
関係性がすごく見えて、笑いどころ満載だった。おじいちゃんがいいね。あんな嫁いないだろ。
キャバ嬢の冷たさがいい。兄弟喧嘩がなんかいい。小劇場の役者は、自分を俳優と言わない。
不思議だけど、そうなんだよね。変なとこに気付いた。父を叩くというオチはとっても優しいね。
この作品が、優しさでは1番。


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