それは、MBC大長今テーマパークから始まった。 [旅行(国内・海外)]
2009年、夏、韓国歴史ドラマを訪ねて。
あの感動を現地で!
朝8時半、ロッテホテルのツアーラウンジに集合しました。
未だに人気が衰えない「大長今テーマパークツアー」。
小さいミニバンに日本人7名を乗せ、
車で走ること1時間程度。
いずれ、お世話になるであろう??MBCのスタジオが近くに見えます。
僕が韓国ドラマにはまるきっかけとなった「チャングムの誓い」を旅の始まりに選びました。
ずっと行きたいと願っていた場所。
3度も見たドラマ。号泣し、勇気と希望を与えてもらった正に伝説のドラマ。
遂に、来ちゃいました
僕が映っている場所は、ハン尚宮とチャングムがお互いの素性を知り、感涙の抱擁をした
前半の目玉が撮影された場所。何回見たのかは、もう分からないです。
そんな場に、今、自分がいる喜び。
テーマパークで、「悲」のテーマがBGMで流れると、
ハン尚宮様が無念の死を遂げた時、チョン最高尚宮とヨンセンが別れの抱擁をする時などの
場面を思い出し、思わず目頭が熱くなりました。
このツアーでは、1時間は、ガイドさんの案内でセットと撮影場面を合わせる作業をやって、
1時間は自由にパーク内を見て回れます。
数々のドラマが繰り広げられた水刺間。王の御膳。チョン最高尚宮が唄っていた醤庫。
ヨンセンが王に見初められたあずま屋は、クミョンが己を語る場面でも使われました。
夜、王とチャングムが歩いた橋(王は裸足で歩かされていましたね)。
もう1つは、チャングムの母・ミョンイとハン尚宮の秘密の味が隠されているところ。
ここは、チャングムとミン・ジョンホが初めて熱い抱擁を交わした
場所。
「ナウリ、最後まで信じて下さってありがとうございます。」
セットを見ながら、あの時の台詞と感動が蘇ってきます。
写真で見ると広く見えるかもしれませんが、実際は意外と狭いんですよ。
その他に、「商道」や「ホ・ジュン」のロケ地も併設されています。
「商道」の一体どの場面が撮影されたかは分かりませんが、恐らく、
この道に商店があったものと想像がつきます。
「商いとは何だ?」と師匠(ホン・トクチュ)が問う。
「これを売ることか?」
「物を売ってお金をもらってただ儲けることを言うのか?」
「違うぞ。人を残すことが商売だ。」
このやりとりは忘れられません。
「人を以って財を成せ」という師匠の言葉を実践し、人参貿易で巨万の富を得た
イム・サンオクの生涯。傑作でした。
そして、「ホジュン」。
医者のあるべき姿が描かれた快作。
「東医宝鑑」を作ったホ・ジュンの生涯を描いた作品。
ホ・ジュンの時代に皆で作られたこの書物は先月、世界記録文化遺産に登録されました。
テーマパーク内を歩いていると、まだ宮中の内医院に入る前に、
様々な修行を行ったユ医院のセットを発見しました。
師匠ユ・ウィテの怒鳴り声が思い出されます。
「失敗しても、お前は言い訳をするつもりか?」
「医員の手は人を救うが、殺す手にもなるのだぞ!」
「診療して診ろ。」
「処方は何だ?」
「その処方の根拠は?」
病を治し、見返りをもらったホ・ジュンに破門を突きつけた師ユ・ウィテ。
その罪に気付き、修行を経て、再び戻ったユ医院。そこで、
「もう、2度と師匠の意思に背くことはしません。」と、
ホ・ジュンが誓った場面では号泣しました。
いつも傍には、妻ではなく温かい眼差しで見つめるイェジン(ファン・スジョン)がいました。
ホ・ジュンの住んだ家もあります。
韓国で、社会現象を起こした伝説的ドラマ。作家と演出家が、
このホ・ジュンの歴史について調べていたところで、
<医女大長今>の記述を見つけ、ドラマ「大長今」が生まれたのはあまりにも有名な話。
イム・ヒョンシク氏も内医院に入ってからは、爆笑王でしたね。
「ホンチュニー」は、本当に大爆笑でした。
ユ医院。ドラマでは生涯の最後をここで過ごしたホ・ジュン。
FANなら、このドラマを見ただけで、これがどこだか分からないとね。
ここがユ医院の病舎。
息子のユ・ドジとホ・ジュンが熾烈な争い(医者として、恋敵として)をしていた場所でも
ありました。FANにはたまらないロケセット。
大物俳優イ・スンジェがここにいたことを考えると嬉しい気持ちになりました。
午前中のツアーを無事に終えて、ホ・ジュン博物館は遠いので次回に回す決断をしました。
明洞で、軽く食事。
午後からは、仁寺洞へ。
雲峴宮に行きました。李朝末期の両班の屋敷を見ることができます。
余談ですが、
500Wと500円が似ていて、誤って500円を出してしまい受付の人に怒られました。
ここは、見ている歴史ドラマとは関係ないのですが、700W(50円位)で、
朝鮮王朝末期の両班の屋敷が見られます。「女人天下」と少し絡みがあるかもしれないの
かな。「女人天下」では、王妃の実父を大院君と言います。それと同じで、李朝26代王となる
高宗が即位する12歳まで住んでいた場所で、高宗の父・興宣大院君が住んだ場所です。
雲行きが怪しい中、ここから歩いて昌徳宮へ。
結局、3年前、あまりの暑さに途中観光挫折した昌徳宮へ行きました。
景福宮が戦時で焼け、
ホ・ジュンの時代に世子から王になる光海君が離宮から正宮とした場所。
今日は、涼しく、観光挫折することはなさそう。しかし、雲行きが怪しい・・・。
そしたら、大造殿あたりから夕立に!
途中、売店で皆が傘を買う破目に。
中にはビショ濡れで回る人、観光挫折してUターンする人、僕は手ぬぐいを頭にして
回りました。
それでも、その程度で凌げる状態ではなく、渋々、僕も傘(6000W)を買いました。
=出会い=
門の右側に雨宿りする若い外国の女の子が。
何で昌徳宮の日本語観光コースに参加しているのか?
英語案内とか数が少ないせいで仕方なく?それかハーフなのかな?
そんな彼女に傘を差し出してみた。
めちゃめちゃ可愛い。
「Thank you」と言われた。
「日本語分かるの?」と英語で聞いてみたけど、
「全く分からないけどここに入宮する為に日本語ガイドコースに参加した」そうだ(笑)。
雨がすごい分、身体(特に手や腕)が密接に触れて恥ずかしい。
写真を撮る時には、わざわざ傘を持ってくれて、助かった。
さ~て、この写真、そうです!
ここは、昌徳宮の秘苑で、
「大長今」では、王とチャングムが第51話あたりで、王がチャングムに恋心を暗に
打ち明けた場所。
前回の観光では、挫折して来ていない場所。
でも、今日ここに来て良かった。チャングムを見てから来た方が感動があるもんね。
香港から来たという彼女とこれからしばし一緒に観光です。
名前すら聞かず、メルアドすら聞けず、夜これから食事でも!なんて誘うこともなく、
土砂降りのお陰で、ただただ他愛のない会話をしながら、密着して一緒に歩いた。
何より、悔しかったのが
英会話能力が落ちているのを実感したことだ。
想像以上に簡単な言葉でさえも出てこない。
今、韓国語の勉強に力を入れているのと英語圏文化(英語の勉強をしていないし、WWEとか
洋画をほとんど見ていない)から遠ざかり過ぎているせいだろうね。
かと言って無言で歩くことはなく、簡単な単語を使って頑張って話しました。
彼女曰く、
「香港のヴィクトリアハーバーは最高」なんだそうだ。
「You are Gentleman!」なんて言われると、さすがに照れ臭かった。
「貴方が香港に来たら、私が案内してあげるわ!」なんて言っていたけど、
また会えるのかな~。顔も忘れてしまったけど。
そして、これが昌徳宮の日本語ガイドツアーの最後に撮った写真。
徐々に雨が止み、あの門までで彼女ともお別れ。
「Nice view!写真を撮らないの?」と彼女が急かす。
「雨も終わり、ガイドも終わり、この傘も終わり」
彼女との再会を願った。
最後は握手。
優しい手だった。
短いデートだった。
明日、香港に帰るそうだ。
「これから、どうするんですか?」とか聞かれた。
「ホテルに帰って着替えて、明洞を散策だよ」と応えたけど、
デートに誘うべきだったかな。誘ったら来てくれただろうか?
いやいや、その前に名前と連絡先は聞いとくべきだったな。
香港、行きたくなるね。
そして、また同じような状況で出会ったら、運命だよね。
ドラマなら、簡単にそんな奇跡や偶然を起こせるのだけど。
土砂降りの香港のヴィクトリアハーバーに美女がそっと傘を差し出す。
そんな日が忘れた頃にやてくるかもしれない。
彼女が叫ぶ、「Thank you」という声が背中に響いた。
香港のヴィクトリアハーバー、行ってみたいネ。
次は、香港か!
うん、香港へ行こう!
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