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28話~30話:再会と新たな出会い。済州島から始まる医女・大長今の物語。その序章。 [宮廷女官チャングムの誓い(大長今)]

済州島で逃げ出してばかりのチャングム。
ミン・ジョンホに知らされた真実。
医女・チャンドクとの出会い。
28話は、こんなところから始まる。ハン尚宮が亡くなり、希望が見えないチャングム。
新たな出会いと、ジョンホ様との再会がチャングムの心を楽にさせ、そして希望を抱かせる。
29話では、チャンドクと水軍の隠れた作業を知り、遂には宮中に戻る手段を見つける。
チャンドクの病人への優しい気持ちが現われている場面で重要。
「水がいかに重要か」を説くのだ。病は、予防するもの。食で治すのが基本。
貧乏人に薬は買えない。
医女としての考えと方針を明確に持ち、医術に臨んでいることが分かる。
30話では、あのウンベクが久々に登場。ここで登場するところが、この脚本のすごさだ。
懐かしい再会は、第7話でチャングムが希望を捨てなかった多軒栽での出来事が
ここで効いてくる。
物語は、
「怒りか医術か?」に焦点をあて、チャンドクが抱える過去がリンクされて問題の重さを
考えさせられる。怒りで鍼は持てない。しかし、医官である前に人間だ。
医術と復讐の両方を成し遂げられるのか。新たな師が、正式に誕生した瞬間だった。

一方、宮中では、ヨンセンが賜恩(王と寝ること)を受け、特別尚宮となった。また、
クミョンは、ハン尚宮やチョン最高尚宮が料理を教えていた方法でチェ一族の後継者
サリョンを訓育している。それを目の当たりにし、怒りに燃えるチェ最高尚宮がたまらない。
クミョンが静かに語る。Apnaの名曲と共に。クミョンの影にApnaの曲がよく似合う。
チェ尚宮が権力にこだわるのに対し、クミョンは権力よりも富よりも大事なものを
チャングムやハン尚宮やチョン最高尚宮から密かに学んでいたようだ。
この台詞のやり取りは10回以上見た。
「チェ尚宮様は負けました。」「料理に賭ける情熱で負けました。」
「私は水刺間で一番の女官になります。」
チェ最高尚宮は応えて曰くー
「今、この座に居る者が勝者だ。これまでの歴代の尚宮様を超える大きな権力と
富を得てみせる。誰もが黙って従うように。権力があればそもそも競合など必要なかったのだ。」
「ミン・ジョンホは済州島へチャングムを追いかけて行った。
お前になど振り向きもしない。そもそも許されないのだぞ。」

クミョンが静かにチェ一族に反旗を翻しているのが伺え、ミン・ジョンホを想う気持ちに
泣けてしょうがない。登場人物の中で、一番感情移入しやすい。何が正しいのか、
何が悪いのかを見極めていて、チェ最高尚宮に従いつつも、裏では反旗を翻している。
難しい立場だ。

だけど、よく分かる。僕も営業マン時代に、営業でコンビだった東京の母からこんなことを
言われた。
『「はいはい」と聞いて、裏で違うことを、自分が正しいと思うことをすればいい。』
人間関係に不器用だった僕には、大きな助言だった。そっか!言われた通りに動いている
と見せかけ、先輩を立て、実際は自分が営業上、正しいと思う行動をする。
こうすることで、先輩を否定しないで済む。人生の先輩から学ぶことは多かった。
  
残念ながら、今の職場で学ぶべき存在が不在だ。
今日は、心を密かに開いている総務の女の人に抱える問題を聞いてもらった。
今の職場は、前職より、はるかにマシだが、人間関係はいろいろある。
知ってしまうことで発言がし難くなる。部長への不信感が募る事件が起きた。
僕の怒りは収まらない。このような人間が部長でいいのか?
うやむやには出来ないために、いやいや、うやむやにさせないために、戦いを仕掛けた。
部にいながら、部に非ず。今の僕は、いや3年間、転職して長いものに巻かれたまま。


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葵ママ

実の母、ハン尚宮、そして医女チャンドク。本当にチャングムは良き師匠に恵まれてますね。生い立ちは何とも波瀾万丈で、決して幸福とは言えないのだけど、偉大なる師匠たちの存在が彼女を救ってます。

海辺でハン尚宮様に抱かれているチャングムの表情は、とても穏やかでした。逃亡を繰り返していた頃の険しい表情から一転して、幼子のように無垢な素顔をさらけ出していて。

チャンドクは、復讐の手段として医女の道を選びながら、親の敵を結局助けることになってしまう。それはやはり、医師としての良心からでしょう。己の医術に自信と誇りがあるからこその行動だと思います。医術を用いて敵を葬り去った瞬間、これまで医女として精進し極めようとしてきた理想が砕け散ってしまう。でも、両親を死に追いやり一家離散を招いたあの男は許せない・・・悩む彼女は、数年先のチャングムの姿でもありますね。

チャンドク同様、自分の道を極めたいがために悩むのがクミョンだと言えます。チェ一族の一員として行動せざるをえないけれど、一方では次の世代の後継者であるサリョンをハン尚宮やチャングムが行ったように教育している・・・きっと、これまでのチェ一族の在り方を正したかったのでしょう。自分が成し遂げられそうにない理想を、サリョンには実現してもらいたい。もう二度と、一族の手駒として動かされることのないよう、自分が見守り育てていくのだと。

結局、その志を遂げることなく宮中を去ることになるのですが、ここで私が気になったのはサリョンのその後です。宮中を出るとき、クミョンはサリョンを連れていませんでしたよね。もしかしたら、サリョンこそがクミョンの残した“火種”だったのではないでしょうか。苦難の道を歩むことにはなるだろうけど、自分の教えたことを忘れず、立派な女官になってくれと敢えて残したのではないかと思うのです。
by 葵ママ (2008-02-20 00:40) 

ハートウォーミングキッド HWK

サリョン、48話でクミョンが宮中を去る時に、すごく寂しい顔を
していましたね。サリョンはきっと、水刺間を正しいものに
変えたに違いありません。一族の利益に左右されず、
チョン最高尚宮が成し遂げたかった、正したかった水刺間の姿。
クミョンは、呪札事件で、「私の代で終わりにします。」と宣言します。
彼女は一族の犠牲。だけれども、犠牲になることで後継者が
救われるのなら、喜んで引き受けようという意思が見えます。
チャングムの影にクミョンありき。恋でもミン・ジョンホに
ひたむきで、叶わない純粋な恋をしていました。
恋でも犠牲になったというべきか。
そんなクミョンが僕は大好きなんです。
by ハートウォーミングキッド HWK (2008-02-20 22:31) 

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